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学術集会

第11回石川腎不全看護研究会学術集会を終えて



看護師の活躍をアピールするため
聖火を繋いできました。

 令和3年8月1日(日)に第11回目の石川腎不全研究会学術集会を終えることができました。昨年度は、コロナ禍で活動できず、学術集会や研修会も中止となっていたため、今年度は2年越しの学術集会開催となりました。初めての試みとして、オンライン開催となりましたが、80余名の方に参加していただくことができました。直接皆様とはお会いできませんでしたが、挙手機能やチャットを活用し、活発に意見交換することができました。また、皆様のお顔を拝見したく、途中カメラをONにしていただき、手を振り交流しました。
 一つ残念で心残りなことは、世話人全員が緊張しすぎて集会風景を写真撮影していなかったことです。終わってほっとしたところで気が付きました。
 今年度のテーマは「切れ目のない意思決定支援 -患者の療養を支える看護-」でした。前回の第10回のテーマである「その人らしく、持てる力を引き出す支援地域 包括ケアシステム-患者・家族を中心とした支援の輪-」に引き続き、その人らしい人生を送るための医療者の役割について考える場としました。また、コロナ禍での開催ということでCOVID-19関連の発表も取り入れました。
 COVID-19関連の部門では、クラスター対応に追われた静岡県の施設からの発表を伺い、感染対応のみならず、スタッフのメンタルケアや労務管理などの苦労と工夫について学ぶことができました。
 基調講演では、2年間招聘を切望し続けた内田明子先生のお話をお聞きすることが出来ました。内田先生からは、「Shared Decision Making (SDM):医学的な情報や最善のエビデンスと、患者の生活背景や価値観など、医療者と患者が、双方の情報を共有しながら、一緒に意思を決定していくプロセス」について、実践をまじえたお話をお聞きすることが出来ました。ご本人の気持ちは随時変化するため、聞くことや情報共有はもちろんのこと、記録を残し、寄り添い支援し続けることの重要性について再認識できました。そのあとのシンポジウムでは、内田先生からお話しいただいた内容を振り返り、深めながら聞くことができました。日々感度高く患者に寄り添い、患者の最善について考えて向かっていくことの重要性と難しさを痛感しました。今回のテーマである「切れ目のない意思決定支援」の実践について、今まで以上に地道に真摯に向かい合っていきたいと感じました。
 最後になりますが、第11回学術集会開催にあたり、ご多忙な中、ご参加いただきましたみなさま、ご協賛いただきました企業の皆様、初のオンライン開催をサポートしていただいた、学術集会当日の運営スタッフ・世話人のみなさまにこの場を借りてお礼を申し上げます。今後ともご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

当番世話人 森本ゆかり(公立羽咋病院)

 

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