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学術集会

第12回石川腎不全看護研究会学術集会を終えて



第12回当番世話人
磯 光江(金城大学)

 令和4年8月7日(日)、昨年同様Web開催による学術集会を無事に終えることができました。今回は看護職だけでなくリハビリや栄養部門などからも多数ご参加いただき、心より御礼申し上げます。しかし、Web開催は、参加者の方とのディスカッションがやりにくいため、早く対面で開催ができるよう新型コロナウィルスの終息を祈るばかりです。
 さて、今回のテーマは、腎不全の患者様が長く元気に生活できるための支援となるよう『慢性腎不全患者の腎臓リハビリテーション~保存期から維持期につなげるフレイル予防~』といたしました。腎臓リハビリテーションは、保存期から継続される多職種連携の包括的ケアです。基調講演では、世界的な腎臓リハの第一人者である山形県立保健医療大学理事長・学長 東北大学名誉教授の上月正博先生に、これまでの研究成果についてお話ししていただきました。腎不全の早い時期から運動を続けていくことで、透析開始を遅らせることが可能であり、透析開始後の予後にも効果的であることを学ばせていただきました。シンポジウムでは、保存期、維持期におけるフレイル予防について看護師、理学療法士、管理栄養士の方々に施設での取り組みと成果について語っていただきました。運動や栄養管理面においてはそれぞれの職種の介入ポイントを理解した上で、看護師はどのように連携するべきかを考える必要があると感じました。フレイル予防は簡単なことではないかもしれませんが、歩行程度の運動でも効果があることがわかりましたので、早速参加者の皆様がご自身の施設で実践していただくことを期待しております。
 最後になりますが、ご協賛していただいたキッセイ薬品工業の皆様、抄録の発行においては(株)アドレスの担当者様には、多大なご協力を賜りました。この場を借りて感謝を申し上げます。また当研究会の世話人の皆様もお忙しい中、運営にお手伝いいただき、ありがとうございました。これからも本研究会へのご支援の程、宜しくお願い申し上げます。

 


基調講演

 



シンポジウム

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