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学術集会

第6回石川腎不全看護研究会学術集会を終えて

当番世話人 余田 昭彦

 患者の高齢化や糖尿病患者の増加、それに伴い合併症を抱える患者が増加するなかで、より質の高い看護支援が腎不全看護に求められています。第6回石川腎不全看護研究会学術集会は「患者情報を看護の視点で捉え看護支援につなげる」をメインテーマとし、2015年8月2日(日)に石川県地場産業振興センターで開催いたしました。今回は、特別講演、企業展示、スイーツセミナーに加え、県内施設からの一般演題発表も行い、会員・非会員を含め95名の方々の参加がありました。

 今年度、初めての取り組みとして県内各施設からの一般演題を募集しましたところ、5題のエントリがありました。各施設での研究内容を発表していただき,活発な質疑応答が行われました。
 特別講演では、防衛医科大学校学科長の安酸史子先生に「情報を看護の視点でとらえ看護支援につなげるために」というタイトルでご講演していただきました。「データとは」、「情報とは」、という言葉の意味から、データに意味を持たせて情報として処理をし、どのようにアセスメントを行い、患者を一人の生活者として支援していくかということを、事例を用いて具体的に分かりやすく説明していただきました。また、「困った患者だ」と、看護師が一方的に思い込むのではなく、患者の声に耳を傾け、患者に話しかけ、少しでも患者と向きあうことが大事であるとも説明していただき、日頃の私達の行動を振り返る貴重な機会になりました。
 そして、本年度もスイーツシンポジウムを企画し、「他職種からみた患者情報の捉え方」というテーマで、管理栄養士・臨床工学技士・薬剤師をシンポジストにお迎えしました。他職種の方々に日頃の活動や腎不全患者との関わりを報告していただき、今後医療チームとして、お互いがどのように連携していかなければならないかということで、意見交換が行われました。また、シンポジウムに際しては、金沢大学 医薬保健学総合研究科 先進的地域医療研究講座 特任准教授 山田 和徳 先生より、「常染色体優性多発性嚢胞腎について」ご講演いただき、新しい知見についての知識も深める機会もありました。
 最後になりましたが、ご多忙な中、ご参加いただきました一般・賛助会員のみなさま、ご協賛いただきました団体・企業の皆様、不慣れな当番世話人をサポートしていただいた、学術集会当日の運営スタッフ・世話人のみなさまにこの場を借りてお礼を申し上げます。
 今後ともご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

 


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総会

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