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学術集会

第7回石川腎不全看護研究会学術集会を終えて

当番世話人 金沢大学附属病院 寺下 千恵

 平成28年8月7日(日)「365日24時間患者を支える看護-語り・つなぐ・技の伝承-」をテーマに金沢大学附属病院CPDセンターにて開催され無事終了することができました。会員28名、非会員40名の参加がありました。
 研究・調査報告は、県内4施設と石川腎不全研究会CKDグループからの日々の看護実践の中で新しく取り組んだ実践報告や継続した取り組みが発表されました。研究・調査報告を今後さらに発展させ、各施設・看護師の活動に役立てていただければと思います。
 特別講演は、日本赤十字北海道看護大学の河口てる子先生をお迎えし、-熟練看護師の実践知「看護の教育的関わりモデル」-をタイトルにご講演いただきました。
 「患者さんの自己管理は、12か月で20.7%しか継続されない。普通の人は脱落する。脱落する人が普通なんだ」という衝撃的な結果からはじまり、熟練看護師が関わりのチャンスをのがさず、患者から本音を引き出す雰囲気を醸し出し、看護師の患者教育を行っていることを熱く語っていただきました。熟練看護師が「語り・つなぐ・技の伝承」を行っていくことは、ロボットにはできない看護師の温かみを感じることを伝えていくことなのだと実感できました。
 スイーツシンポジウムでは、「教科書に書いていない技の伝承」として、3名のシンポジストとともに、臨床現場で、患者さんが良いふうに変化した、うまくいったという事例を紹介していただき、会場の方とともに考えていく機会をつくりました。
 また、「透析患者のかゆみケア」というタイトルで、石川県済生会金沢病院の覚知泰志先生からご講演いただきました。身近な話題で、わかりやすく解説していただきました。
 交流タイムでは、展示企業の一押しの製品のプレゼンテーションを行っていただきました。得られた情報を臨床現場に活かせることができればと思っております。
 最後になりましたが、第7回学術集会開催にあたり、一般・賛助会員の皆様、ご協賛いただいた団体・企業の皆様に厚く御礼申し上げますとともに、今後ともご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 


特別講演の座長を務める当番世話人
(寺下 千恵)

特別講演の演者
河口 てる子先生

シンポジウムの様子

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