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学術集会

第9回石川腎不全看護研究会学術集会を終えて


(第9回学術集会当番世話人)
橋本智美(石川県立中央病院看護部)

 平成30年8月5日(日)「腎不全患者のエンド・オブ・ライフケア-その人の生きるを支える-」をテーマとして、石川県立中央病院 会議室にて開催致しました。今年1月に新病院に移設し、新しい施設で開催することが出来ました。学会は、会員27名・非会員49名(合計76名)と沢山の皆様に、ご参加・ご協力いただきまして感謝の気持ちで一杯です。

 学術集会の研究・調査報告は、県内3施設より日々の看護実践の中での取り組みが発表され、金沢大学医薬保健研究域保健学類 稲垣美智子教授による講評を頂きました。大変有意義な講評で、論文作成や次に繋げる研究のknow-howをご指導頂きました。是非この講評を参考に、当研究会から次世代へ繋がって行く論文、研究成果が発表出来ればと考えます。
 特別講演には、昭和大学保健医療学部老年学教授 三村洋美(みむらなだみ)先生をお招きし「透析治療における患者さんの意向を叶える看護」をタイトルにご講演を頂きました。
 三村教授は、「腎不全看護の特徴的なケア、患者さんの意向を引き出すケア、パーソンフィッドを基本とするケア、チャレンジし続けるケア」の内容を腎不全看護の臨床経験から具体的にお話して頂きました。看護師は患者さんにとって「支援者・助言者・支援者・代弁者」であることを忘れないで日々看護していきたいと思いました。又、「暗黙の知」が多い腎不全看護の知識を、1つ1つの事例を明文化し「臨床の知」として集結し、看護界全体へ発信出来ればと考えます。
 スイーツシンポジウムでは、「その人の生きる意思決定を支える」をテーマに、県内外から3名のシンポジストをお招きし「生きるための支援」「暮らしを支える看護の力」「看取り」など臨床での経験を発表して頂きました。発表後、会場の皆様と熱くディスカッションする事ができ、患者さんの意思決定を支える為に「今私たちに何が出来るか」を考える良い機会を頂きました。
 また、交流タイムでは、9社の展示企業の一押し製品のプレゼンテーションを行い、新情報の提供をして頂きました。得られた情報は、明日からの看護に役立てて頂き、患者様に還元できればと思っております。

 最後になりますが、第9回学術集会開催にあたり、一般・賛助会員の皆様、ご協賛頂いた団体・企業の皆様に熱く御礼申し上げますと共に、今後ともご指導・ご鞭撻のほどよろしく御願い致します。

 


総会の様子(会長あいさつ)

特別講演

シンポジウム

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